言語マニア系ポストクロッサー

ポストクロッシング初心者

【独り言】ポストクロッシング、次なるステップへ

ストクロッシングを始めてから1年近く経つ。

200通ほど送った。

 

 

ポストカードの発送はマンネリ化せずに楽しめている。

 

ポストカードや切手探しの旅に出ることもできるし、マステやシールなどの装飾やデザインに凝ることもできる。

書く内容を考えることも、手軽に書けるように言語習得を目指すこともできる。

 

趣向を凝らすことはいくらでも可能だ。

 

 

ただ、受け取るポストカードに飽きが来ていた。

ドイツとアメリカから、同じような切手で典型的な文章が書かれているだけの葉書が繰り返し来るだけになってきたからだ。

 

 

そこで、受け取るポストカードが楽しめるように、これまでとは違うポストカードが届くようなプロフィールに変更した。

 

英語以外の言語でもOKに書き換えた。

 

 

 

ここ一年で、ドイツ語、中国語、フィンランド語を書く機会が多かった。

よく使う単語は、だいたい決まっている。

そろそろこれらの言語で書かれた葉書を受け取っても、調べれば内容を理解できるかもしれないと考えるようになってきた。

 

上記3言語と日本語以外は英訳付きを希望しているが、全言語歓迎に変更した。

ちなみに、強制ではない。

 

 

 

変更してから数人としかやり取りをしていないが、今までと少し相手の反応が違う。

 

 

全言語歓迎プロフィールに変更してから受け取った葉書は、まだオフィシャル1枚。

オランダからだったので英訳付きだったのだが、それでもオランダ語で書けることが嬉しいと書かれていた。

 

 

フォーラムでのDMのやり取りも、最初から(こちらの葉書を受け取る前に)英語以外の言語で書かかれるようになった。

 

 

この一年、多言語で書くだけだったが、2年目は読む方も挑戦してみることにした。

 

 

 

 

【独り言】ポストクロッシング - 近況報告

長らくブログを書いていなかったが、ポストクロッシングに飽きたからではない。

むしろハマりすぎてブログを放置してしまっていた。

 

オフィシャルはドイツとアメリカで半数を占め、多くの国を網羅できない。

なので、フォーラムのタグというスレを使うようにした。

スレ最後の相手にタグをつけると、自分で送信先を選ぶことができるのだ。

(スレに書き込むと、直前の書き込みの相手に送ることができる)

このフォーラムのおかげで、かなりの言語を網羅できた。

 

複数の言語が話せる相手でも、相手の母国語を選んで書くようにしている。

しかし、この人を逃せば次にその言語を書く機会はないだろうと思われるレア言語話者には、相手の最下位言語を敢えて選ぶこともある。

 

その最たるものに、古英語があった。

古英語で書かれたはがきが届いたのは初めてだと返事が来た。

 

 

これまで一度は書く機会ができた言語(順不同):

英語、オランダ語、フランス語、イタリア語、スペイン語ギリシャ語、ポルトガル語ブラジルポルトガル語カタルーニャ語ルーマニア語スロバキア語、ポーランド語、チェコ語ブルガリア語、広東語、北京語、韓国語、オストフリース語、東フリジア語、ベラルーシ語、ロシア語、ウクライナ語、アイスランド語ノルウェー語ブークモール、ノルウェー語ニーノシュク、リトアニア語、エストニア語、デンマーク語、スウェーデン語、インドネシア語、マレーシア語、タガログ語タイ語フィンランド語、フィンランド語オウル方言、パンジャビ語、ヒンディー語、マラーティー語、グジャラート語、アッサム語、ベンガル語チベット語アラビア語トルコ語、古英語、ドイツ語(バイエルンオーストリア語、スイスドイツ語アールガウ方言、ドイツ語中央・南ヘッセン方言、ベルンドイツ語、ドイツ語アルマン語、オーストリアドイツ語)、日本語

 

これから書く言語:オリヤ―語

マイナー過ぎてヒンディー語で書かれた文献を見つけただけ。たぶん挫折する。

特定の大学から出ている、オリヤー語に関する日本語の論文がいくつかあるのだが、一般向けの書籍はない不思議。

オリヤー語専門の先生がひとりいて、その先生の研究室の学生だけがオリヤー語の論文を書いているのではないかと推測している。しっかり調べてないからわからないが。

 

 

 

改めて一覧にして、かなり網羅できたことに驚いた。

いくつかは資料がなくて自己紹介だけで終わってしまった言語もある。

金銭的余裕がないため、高額の辞書や書籍の購入は諦めている。

遠方の国立都道府県立図書館にしかない資料はないものとして、地元の図書館にある資料だけで調べている。

 

 

ちなみに、ポストクロッシングの趣味の辞め時を最初から決めている。

機械翻訳の精度が上がり、初心者が拙い文章ながらも自力で書いていると思われなくなった時が終わりだと思っている。

相手を驚かせることができなくなるからだ。

それに、頑張って書いても翻訳機と思われては労力に合わない。

 

今のところ、一度たりとも機械翻訳と思われていない。

いつまで続けられるのだろうか、この趣味。

 

ヨーロッパの言語の挨拶、結び、お礼の表現

ストクロッシングでは相手の母国語で書いているせいか、時々英語以外の言語でDMが来ることがある。

 

その中で、ポストクロッシングで使えそうな表現を紹介する。

ネイティブによる文章なので、誤字脱字がない限り適切な表現のはずだ。

単語を入れ替えて使う場合は、冠詞の性を確認してほしい。

一部、英語の方がニュアンスが伝わりやすい表現は英訳にした。

 

 

ドイツ語の表現

Herzliche Grüße aus [地名].

Liebe Grüsse aus [地名].

(Greetings from 地名)

 

Viele Grüße aus [地名].

(Best regards from 地名)

 

Vielen Dank für die wunderschöne Postkarte!

Vielen Dank für die schöne Postkarte!

(素敵なポストカードをありがとう)

 

Vielen Dank für die schöne Karte und die witzige Geschichte.

(素敵なカードと楽しい(面白い)お話をありがとう)

 

Alles Gute für dich.

(All the best for you.)

 

Ich wünsche Dir alles Gute!

(I wish you all the best.)

 

Ich wünsche dir eine schöne Zeit und alles Liebe.

(I wish you wonderful time and all the best.)

 

Liebe Grüße, einen schönen Sommer und bleib gesund, [your name, your sign]

(Best wishes, have a great summer and stay healthy, [your name])

 

 

フィンランド語の表現

Hei [相手の名前]! Kiitos ihanasta kortista.

(やあ、[相手の名前]!素敵なカードをありがとう)

 

Toivotan sinulle kaikkea hyvää.

(I wish you all the best)

 

 

オランダ語の表現

Dankjewel voor je kaartje! 

(Thank you for your card.)

 

Groeten van [名前or地名]

(Greetings from [名前or地名])

 

 

フランス語の表現

Merci pour ta carte postale du Japon.

(Thank you for your postcard from Japan)

 

Je te souhaite une bonne journée.

(良い一日を)

 

 

イタリア語の表現

Grazie per la bella cartolina.

(素敵なポストカードをありがとう)

 

 

ノルウェー語の表現

Ha det og vennlig hilsen.

(Good bye and kind regards)

 

 

【独り言】ポストクロッシング、国ごとに層が違う(2)

ストクロッシングを始めて、既に30人ほどポストカードを送った。

 

引き当てるのは欧米と中国語圏ばかりである。

その中でも、国ごとに傾向がある。

 

 

欧米在住60代以上男性のインテリ率と言ったら!

これまでの人生で欧米人と親しく接したことはない。

しかも、彼らの元職業に至っては、日本人でも似たような職業の人との接点が全くない。

 

本当に今まで接したことがない人種だ。

(文字通りの人種という意味と、階級が違うという意味の人種の両方)

 

無料で瞬時にSNS等でメッセージを送り合えるこの時代に、極めてアナログな趣味であるが、実はポストクロッシングはインターネットが使える環境が必須だ。

高齢でネットを使いこなせる人は、インテリの割合が高いのだろう。

 

中国語圏で40代以上のポストクロッシングメンバーを見つけていない。

これまでの人生で全く接したことがない中国語圏の高齢者ともやり取りをしてみたいのだが。

 

 

ーーー

 

ドイツとアメリカだけで半数を占めるくらいには引き当てる。

ドイツはまだいい。

ドイツ語向上が少しは実感できるから。

 

一方、英語圏はがっかりしてテンションが落ちてしまっていた。

中学から勉強してるのにあまり向上してないし、英語は義務の勉強だったせいか苦痛でしかないからだ。

 

なので、英語圏は別の楽しみを見つけることにした。

初心者レベルの他言語では書けない内容を書くことにしている。

 

共通の趣味がある場合は、マニアックな話題や専門用語を使う話題にしている。

文法書や辞書が少ない言語では、一般的な単語以外は調べられない。

英語なら、そのような話題を避ける必要はない。

 

文学好きの人や感性豊かな感じの人宛には、言語化が難しい感情を伝えることにも挑戦している。

詩的な表現を目指している。

実際には詩的な英語表現ができるほどのスキルはないので、基本的な英文で内容に詩的な感情を乗せるようにしている。

 

 

日本語ですら表現できない感情。

何と言えばいいのか。

 

ノスタルジー、望郷、追憶。

それに伴う感情。

胸を締め付けるような、泣きたくなるような、悲しく苦しく寂しく、それでいてどこか幸せな感情。

 

そんな感情を表現することはできないが、幼少期のエピソードと時代の流れ(歴史の説明)を基本的な英文と単語で書いた。

情緒的な単語は使わなかった、というより使えるほどの英語力はなかった。

 

プロフィールで判断して、なんとなく伝わりそうな相手を選んだ。

結果、基本的な単語と英文構造でも伝わったようだ。

 

 

というのも、ものすごい長文で返信が来たのだ。

偶然にも子供時代に少しだけ日本に住んだことがある人だった。

当時の思い出を教えてくれた。

 

それは自分がまだ生まれる前の時代の話だったが、活気があった頃の日本の商店街の情景が、想像ではあるがリアルに浮かんだ。

 

実際にこちらの感情が伝わったのかは確信が持てない。

しかし、こちら側は感情の交流を感じられた。

 

 

自分が生まれる前の知らない時代を体験することはできない。

過去の作品で疑似体験をしたことはあるものの、年上の人の思い出話を通じて間接的に過去の時代を体験したかった。

願いは叶っている。

 

 

10人中数人の割合で、興味深い話題を得たり、感動的な葉書や返信が来たりしている。

新しい趣味ポストクロッシングにハマっている。

 

 

 

 

 

ベルンドイツ語

ストクロッシングで、スイスのベルン在住者を引いた。

 

以前、スイスのアールガウ州の人を引いて、アールガウ方言の表現をいくつか紹介した。

スイスドイツ語アールガウ方言 - 言語マニア系ポストクロッサー (hatenablog.com)

 

今回は、ベルンの方言であるベルンドイツ語の表現を簡単に紹介する。

 

 

ベルンドイツ語とは

ベルンドイツ語は、標準ドイツ語でBerndeutsch、アレマン語でBärndütschと呼ぶ。

 

ベルンドイツ語は次のような系統に属する。

インドヨーロッパ語族ーゲルマン語派ー西ゲルマン語群ー高地ドイツ語ー上部ドイツ語ーアレマン語ー高地アレマン語ー西部高地アレマン語ーベルンドイツ語

 

ベルンドイツ語における自己紹介の表現

ストクロッシングで使えそうな自己紹介を紹介する。

Pinheiro-Weber(2023)[1]を参考にしてまとめた。

ベルンドイツ語

ドイツ語

英語

Grüessech

Hallo

Hello

My Name isch ~.

Mein Name ist ~

My name is ~

I bi ~.

Ich bin ~.

I am ~.

I wohne i ~.

Ich wohne in ~.

I live in ~.

I ha ~.

Ich habe ~.

I have ~.

I chume vo ~.

Ich komme aus ~.

I am from ~.

 

ちなみに、スイスドイツ語のアールガウ方言の挨拶はGrüeziで、ベルンドイツ語はGrüessechとなる。前者はスイス東部ドイツ語 (östliches Schweizerdeutsch)、後者はスイス西部ドイツ語(westliches Schweizerdeutsch) の挨拶である[2]。

 

ベルンドイツ語の文法書とオンライン辞書

覚知(2018)[3]によると、ベルン方言の文法書や教科書は

  • Holder(1969) Berndeutsche Syntax
  • Pinheiro-Weber(2010) Bärndütsch- Ein Lehr- und Lernbuch

の2つの文献があるとのこと。

 

2つめのPinheiro-Weberが2023年に執筆した別の著書「Bärndütsch Übungsbuch」は、目次と最初の数ページがインターネットで公開されている。

目次からしっかりした文法書であることが伺える。

Inhalt_Baernduetsch_Uebungsb_2A_17.indb (dialektbuch.ch)

 

ベルンドイツ語ードイツ語オンライン辞書

Wörterbuch Berndeutsch-Deutsch | berndeutsch.ch

 

 

ベルンドイツ語の単語

Pinheiro-Weber(2023)の文献の冒頭部分からまとめてみた。

ベルンドイツ語

ドイツ語

英語

sy

sein

to be

gah

gehen

to go, to walk

heisse

heissen

to call

wohne

wohnen

to live

schaffe

arbeiten

to work

rede

reden

to talk

chönne

können

can

dürffe

dürfen

to dare

stah

stehen

to stand

rede

sprechen

to speak

chunt

kommt

comes(3人称単数、2人称複数)

ghöre

hören

to hear

möge

mögen

to like

geben

to give

Chind

Kinder

children

rde

werden

will

esse

müssen

must

wölle

wollen

want

hie

hier

here

nid

nicht

not

us

aus

from

we

wenn

when

de

dann

then

u

und

and

zäme

zusammen

together

e

ein/eine

a/an

i

in

in

 

参考文献

[1] Pinheiro-Weber (2023) Bärndütsch Übungsbuch Inhalt_Baernduetsch_Uebungsb_2A_17.indb (dialektbuch.ch)

[2]  Grüezi – Wikipedia

[3] 覚知頌春(2018) .「低地ドイツ語における doon- 迂言形の特徴」『 ドイツ文学』156巻, p.99-117.

 

【独り言】3ヶ月経過後のポストクロッシング感想

ストクロッシングを始めて3ヶ月が経過した。

欧米、中国、香港、台湾ばかり引きあてていたが、パンジャビ語を書く機会が訪れた。

 

現在日本からインドへは船便でしか発送できない。

そのため、インド宛を引き当てることはない。

インドの言語は完全に諦めていた。

 

なぜパンジャビ語話者を引き当てることができたのか。

 

NRI(Non-Resident Indian、在外インド人)を引き当てたのだ。

さらに、相手の趣味と自分の趣味がいくつか被っていた。

気兼ねなく超マニアックな話題を書いた。

 

パンジャビ語の文字が読めないハンデがあったものの、文法書にふりがなが振ってあったため、比較的調べやすかった。

パンジャビ語に非常に近い言語をいくつか少し知っていたため、ヨーロッパの言語にはない文法規則についても理解しやすかった。さらに、文中の単語もひとつひとつ調べることなく、どの単語が何の意味か予測がついて楽だった。

 

英語に近い言語が母語の人は、英語の習得が楽なんだろうなとうらやましくなった。

 

 

インドネシア語話者にも葉書を送る機会があった。

インドネシア語は、パンジャビ語よりさらに楽だった。

 

日本語の文法書や辞書が多く揃っている。

アルファベットを用いている。

定冠詞がない。

人称変化がない。

 

東欧の言語と比較したら天国だった。

特にアイスランド語フィンランド語の難解さは!)`Д゚).・;'∴

後置詞と一体化して名詞の語尾が変化するルーマニア語も!(꒪ཀ꒪)

 

 

ちなみに、タイ語アラビア語を学習する覚悟はまだできていない。

北欧言語における自己紹介比較

ストクロッシングに使えそうな北欧言語の自己紹介まとめ。

 

<北欧言語における自己紹介の表現>

語族・語派

語群・諸語

言語

私は~です

私の名前は~です/私は~と言います

私は東京に住んでいます

インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派

西ゲルマン語群アングロ・フリジア語群

英語

I am ~.

My name is ~.

I live in Tokyo.

北ゲルマン語群

スカンジナビア諸語

スウェーデン

Jag är ~.

Jag heter~.

Jag bor i Tokyo.

デンマーク

Jeg er ~.

Mit navn er ~.

Jeg bor i Tokyo.

ノルウェー語bokmal

Jeg er ~.

Jeg heter ~.

Jeg bor i Tokyo.

西スカンジナビア諸語

ノルウェー語Nynorsk

Eg er ~.

Eg heiter ~.

Eg bur i Tokyo.

アイスランド語

Ég er ~.

Ég heiti ~.

Ég bý á Tókýó.

ウラル語族フィン・ウゴル語

フィン・ペルム諸語フィン・ラップ諸語

フィンランド

(Minä) olen ~.

(Minun) nimeni on ~.

(Minä) asun Tokiossa.